第181章

音楽館の向かいには大きな公園がある。面積は100平方メートルを優に超え、園内には噴水と緑が配され、澄み切った湖まであった。

公園に足を踏み入れた瞬間、前田美咲はぽかんとした。

「こんなに広いのに……私たち二人で、どうやって探すの?」

入口に立つ大島莉理は、正面へ伸びる小道をじっと見つめたまま言う。

「立場を入れ替えて考えて」

前田美咲は想像してみる。もし自分が遠藤凛なら――いま頃は希望なんて何一つ残っていない。あとは、いちばん決定的なやり方でこの世界から消えたいだけ。

公園は広く、景色もいい。けれど、「命を預けられる場所」は一つしかない。

「展望湖!」

口にしたその瞬間には、...

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